クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
朝比奈琥珀 side
陽向「うわっ!!でっかー!」
真冬の朝7時。
俺たちは初代の別荘へ来ていた。
先代集合や現青星の奴ら全員が入りきる別荘で、何階まであるんだ?というくらいの大きさだ。
まぁ、俺は海外とか、向日葵について行ってとかで色んな建物を見てきたから、あまり大きいとは思わないが、この別荘は青星の倉庫の約2倍くらいの大きさだ。
俺の感覚が麻痺しているだけで、陽向の反応が当然なんだけどな。
伊織「だよなぁ?
俺も初めてきた時、めっちゃ吃驚したし」
彼方「そりゃあ、これだけ人数が入るからな」
陽向「これ、いくらぐらいなんだろ…」
紫月「まあ、ホテル付きですから余裕で億は超えるでしょうね。」
凪「…これを買った初代って、、。」
神楽「なんでも、設計は初代幹部がしたらしいよー?」
陽向「へー。」
幹部全員が持ってきた荷物も運ばず、別荘への通り道のど真ん中で別荘を見上げて口々と話す。
…下っ端たちが荷物運んでんのにお前らは、、
はぁ…
俺は深く白い息を吐いて、手袋をつけたままコートのポケットに手を突っ込んだ。