クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
ほら!と腕を引っ張られてそのままエレベーターにのり、上の階へ向かう。
琥珀「…知らない人?」
さっき陽向の言っていた、2人俺が知らない人がいるということに少し引っかかり、エレベーターの中で聞き返す。
陽向「そ!
なんか、報告会??とかなんかのやつには来れなかった人で、初対面なはずとか言ってたけど?
まぁ、俺にとっては大体が覚えてないからしてもらうだけなんだけどさ。」
そう言った自分の言葉に苦笑いして、エレベーターを降りる。
報告会…
ああ、はじめの方にあったあの歓迎会兼報告会のやつか。
…陽向はそれの後に記憶をなくしているから病院に来ていない奴のことは知らないだろう
多分、その為にパーティーが始まる前に陽向に自己紹介をするんだ。
陽向「あ、ここだよ」
陽向が立ち止まったのは、始めに見たあの部屋と同じくらいのドア…扉?の前。
特にノックすることもなく、扉の取っ手を掴んで押す。
雷「…ああ、来たか。」
中に入ると、そこはパーティー会場?とは違い、真逆の黒で統一された部屋だった。
…そう。まるで向日葵の部屋みたいな
……中にいたのは、志、雷、京、飛鳥、朱羽、瞬也、斗真、アキラさん、蓮磨、都兎、希輝、それと知らない人が2人。
…先代集合ってか?
13人か。