クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
私の涙が止まったのは、あれから30分後だった。
星藍「はい。濡れタオルね
これ、目に当てて?」
琳歌「…ッ……うん。ありがと」
ここの間取りを覚えている星くんは、濡れタオルを作って渡してくれる。
それを受け取り、目に押し当てる
…冷たくて気持ちぃ〜
1、2分ほど当てて、目からタオルを外す
星藍「うん。腫れてないよ、大丈夫」
大丈夫かな?と星くんの方を向くと、ニコッと微笑んで答えてくれる
私もそれにニコッと笑って応えると、隣から不機嫌そうな声がかかる
騎士「…おい。俺には礼ねぇのかよ?」
これ。と私の涙で濡れたシャツを指さして言ってくる
うっ……。
琳歌「うわぁ!ごめんね!!
シャツ貸すから、着替えてきて!!
ほら、早く!!」
わざと慌てているフリをして、奥から持ってきたシャツを渡して、奥の部屋へと押し込む。
琳歌「ふぅ…」
うわぁぁー!
騎士に泣き顔見られるとか、!!
最悪だっ!!
あー!もう!!めっちゃ顔ぐちゃぐちゃじゃん!!
泣いたからか、耳も鼻も赤くなってるし…
まぁ、星くんのお蔭で目は腫れなくてすんだけどさ!
うわ!そういえば、とーくんとくーくんもいたんだった!!
あー、もう!最悪すぎる!!