クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
うぅ…
とーくんたちの前でなくとか、子供かよ私!
はぁ…ほんと、最悪だぁ……
騎士に泣き顔見られたし、とーくんとくーくんの前で泣いちゃったし、星くんには迷惑かけるし…
琳歌「はあぁぁ…」
大きくため息をつく
永遠「ため息つくと幸せ逃げちゃいますよ?」
琳歌「うわっ!!」
突然目の前から声がして、思わず俯いていた顔も上げ、驚く。
久遠「はい。水です、飲んでください」
とーくんの後ろから歩いてきたくーくんは手にコップを持って、私に差し出す。
琳歌「うん。ありがとー
(ゴクッ)…いきなり泣いたりしてごめんね??びっくりしたでしょ?」
一口水を口に入れると、喉が潤う。
かなり泣いたから、体の中の水分が減っていたらしい
永遠「いえっ!吃驚はしましたけど、謝らなくていいですよ。」
久遠「泣きたい時に泣いた方がいいですからね!!」
2人とも笑顔でそう言ってくれて、また涙腺が緩みそうになる
琳歌「うん!ありがとう」
じゃ、戻ろっか。と飲み終わったコップを置いて、元の個室へと戻った
そこには、既に着替え終わった騎士もいて、騎士はまたワインを飲んでいた