クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
火もまだ消し終わらない頃、TVでもネットでも生中継をしていて、時折窓からホテルを見ながらTVの情報を聞いていた。
時間はもう夜中に近く、火が完全に消えた頃には、既に日が昇りかけていた
その一週間はその火事でニュースはもちきりだった
被害者は、あのホテルにいた数百人中、全部でたった8人。
しかも、数百人は怪我一つない。
被害にあった8人の内の3人は火事を見て、知り合いを助けに来たホテルには泊まっていない人だったらしい。
その3人の内1人は死者にも入っている
コンコンッ
ふと、当時のことを思い出していると部屋をノックする音が聞こえた
ギィッ
こんな時間にノックがしたことに驚いたが、ココが返事をする前に扉が開く
??「……やっぱりいた」
入ってきたのは、黒いフードを被っている黒髪の少女。
女だとわかるのは、フードの隙間から少し見える黒髪が長いからだ
…誰だ?
志「!向日葵!!来たのか!」
ココがその少女を見て、笑顔になる
反応から見るに、ココと親しいみたいだし、雷たちも知ってるみたいだ。
志「外、寒かったろ?なにで来たんだ??
バイク?あ、でも音聴こえなかったし…」
??「……車。」
京「桜衣にか?」
??「…哲也。」
志「そっか。
…あ、ほら座って!」
パンパンッとココは自分が座っている隣を叩く。