クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
沙夏「やった!
じゃあ、チーム決めよう!!」
6人集まったことで、二つに分かれるためにジャンケンを始めた。
??「雪、嫌いなんだろ?」
バッ
雪合戦を始めようとする6人を眺めていると、後ろから声をかけられ、勢いよく振り返る。
…なんか、ここんところ背後取られることが多いな。
琥珀「…なんか用か。円」
背後にいたのは円。
円「あー…ちょっと聞きたいことがあってね。」
??「…雪嫌いなのはお前もだろ。円」
俺の隣へ立ち、陽向たちを眺める円に目を取られていると、また別の声がかかる
琥珀「向日葵…」
向日葵「雪の日は家から一歩も出ないくらい嫌いなお前が、わざわざ外に出てまで琥珀に聞きたいことって?」
え?そんなに!?
…つーか、ほんとよくそんな情報知ってるよな。
円「ははは…
今は別にそこまででもないさ。
確かに雪は嫌いだが、外に出ることくらいはするよ」
向日葵「…で?」
何を聞きに来た。といつもより1オクターブ低い声で問いかける
誤魔化すのは許さない。と
円「…琥珀には君のことを聞きに来たんだよ。陽向よりも、琥珀の方が親しそうだったからな」
琥珀「え、?」
向日葵のこと??
そんなん俺に聞かなくたって、本人がいるんだし…
……あぁ、でも向日葵だから話さないか。