クロ * Plan of betrayal * Ⅲ

向日葵 side




ガチャッ



ガンッ



バタンッ



円「……話す気になった?」



こいつっ!



俺がこうなることを全て分かった上でやってやがる。



昔っからお前は!



向日葵「ッ!言うわけないだろ!!」



お前に教えて何になる!!



円「言えない理由は?
そこまでして、言いたくない理由は??」



向日葵「…お前らを信じていないからだ。
信じられるのは琥珀と陽向。それだけだ」



青星を信じる気など最初からない。



こんなところ潰れればいいんだっ!



円「お前は、"秘密"をその信じているという陽向、琥珀にさえも話していない。
そうだろ?」



…言うわけないだろ?



向日葵「あいつらは"俺"とは違う。
あいつらは"こっち"で生きていればいい

"俺"はそれを望む」



あいつらは、今だって"こっち"のほうが安心出来ると思っているだろう



それならそれでいい。



元々、あいつらは"俺"とは別の世界の人間だ



円「…何も話す気はないのか。
お前は、このまま何処かへ"消える"つもりか?」



……"消える"?



向日葵「………それも、いいな。」



消えられればどれだけ楽だろう。


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