クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
京「お疲れ。」
雷「ミスター上位5位独占、ミスは上位3位独占、すげぇな」
秋良「本校から初で、しかも兄弟で。
ほんと前代未聞だな」
飛鳥「空は女だけどな」
何故かまだ残っていた雷、京、飛鳥、秋が前から歩いてきた。
話を聞くところによると希輝や志、和月たち、星藍たちは後夜祭が終わり、すぐに帰ったらしい。
??「あのっ!」
雑談しながら歩いていると、ふと後ろから声を掛けられた
その声に反応し、全員が後ろを振り返る
神楽「…誰?」
??「もしかして、山中紫月…ですか!?」
後ろにいたのは中学生くらいの女の子だ
その女の子は声を掛けた神楽を無視し、一直線に紫月へ向かい、そう言った。
紫月「…そうですけど」
いつも通り無表情で言葉を返す紫月
それに反して女の子の方は笑顔になった。
??「ねぇ!覚えてないの!?知華だよ!!
確かに8年も経っちゃったけど、ずっと探してたんだよ!!」
知華(チカ)?8年?探してた?
女の子はさっきの笑顔が嘘みたいに泣きそうな顔をしている
…そんなに紫月が大事な存在なのか?
紫月「…ちか?」
知華「っ!!」
紫月「…なんで?」
知華「え…??」
紫月「…こんな、時間に…何してんだよ?
'あいつ'にバレたらどうすんだ!!
だから俺はっ!!」
そこで言葉を止め、はっと顔を上げた