クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
…これが全部お兄ちゃんのお陰だと私が知るのはもう少し後だった。
警官に連れて行かれ、ついたのは私の親戚の家。
今思えばお父さんからお金を貰ったから私を預かってくれたのだろう。
数週間たって私はふと、お兄ちゃんの言葉を思い出した。
そして、自由とはお母さんから離れるということじゃないのか?と。
そう思い、早速お兄ちゃんを探すことにした。
勿論お兄ちゃんはここにいた為、あの時いた場所からは子供で行ける距離じゃなかったけど。
毎日町中を探し回っていた。
…そんな時、時雨さんにあったんです」
陸「空に?」
知華「はい。」
伊織「でも、おかしくないか?
時雨っつーのはハッカーとしての名前だろ??
初対面なら普通本名だろ。」
空「…兄探してたのは知ってたからな」
「「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」」
彼方「なんで知ってたんだよ、?
初対面だろ!?」
空「…そりゃあそこにいればわかるだろ。
毎日お兄ちゃんと呼びながら町中探してんだぞ?」
雷「そうゆうことかよ。」
京「お前が紫月を知ってたのかと思ったわ」
空「(ボソッ)…知ってたけどな。」
知華「へ?」
空「つーか、そんなんどうでもいいから続き話せよ」
知華「は、はい!