クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
父「おい、聞いているんだろう。
入ってこい」
いつからバレていたんだか、あいつは俺に気づいていた
紫月「…申し訳ありません」
父「そんなのはどうでもいい。
お前に話がある」
紫月「…俺に、ですか?」
父「お前があの女の娘を可愛がっているのは知っているが、お前も聞いていた通り離婚する。
あの娘は女についていかせる。
お前は俺にだ。」
紫月「…つまり、俺と知華は離れるということですか」
父「あぁ。」
紫月「そしたら知華1人が標的になるじゃないですか!」
父「あぁ。俺もあんな女を仕事柄放っては置けないから離婚した後、あの女は警察へ連れていかせる」
意外だった。
今までずっと無視し続けていたから放っておくのかと思った
紫月「…そうなったら知華は?どうなるんですか」
父「さあな。そこまでしてやるつもりはない」
紫月「っ!!
なら、何故俺に話したんですか!」
父「ああ、お前にはこいつを貸してやろうと思ってな。」
あいつがそういった後、唐突に現れたのは俺より少し小さいくらいの背の黒髪ロングの女だった。
紫月「…誰ですか?」
??「…お前は〇〇小3年、山中紫月か。」
紫月「…そうです。あなたは?」
??「……」
父「こいつは時雨といって頭がいい使える奴だ。」