クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
桜衣「…何故ですか?
テツはここを誇りに思ってる。
それをくだらない理由で裏切る奴じゃない。
組長、どうしてテツは裏切ったんですか?
貴女は分かっているんでしょう?」
教えてください。と真剣な顔で見つめられる。
…きっと桜衣は哲也を助けたいという一心なのだろう
でも、
向日葵「それは俺が言うべきことじゃない。」
桜衣「え?」
向日葵「明日、全てがわかるんだ。
その時、真実を教えてやる」
俺が言う気が無いことがわかったのか、「わかりました。明日、よろしくお願いします。」と一礼し、会議室を出ていった
…大丈夫だ。
哲也も桜衣を親友だと、そして大切な仲間だと思っているんだから。
お前らなら…
星藍「向日葵?」
星藍に声を掛けられ、思考を停止させる
向日葵「…なんだ??」
星藍「いや、大丈夫か?」
向日葵「?
別になんともないが??」
星藍「…ならいいけど。」
…多分、俺が哲也のことで傷ついてるとでも思ったのだろう
……理由を知ってるからそんなことはないが。
向日葵「…で、明日だが、別に来てもいいし、来なくてもいい。」
「「「は?」」」
翠「基本、俺らは用事がない奴らだけで行くからな」
星藍「向日葵が居れば基本、何とかなるし。」