クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
一気に捲し上げて、俺は自室へ着替えにいく
今つけている短髪である金髪のウィッグを外し、黒髪のロングのウィッグをつける
次はカラコンを外し、茶色のカラコンを入れる
あとはスーツを脱ぎ、黒いパーカーとパンツを履いて、大きめのバッグに愛用のノートパソコン×2と宇佐見空用、仕事用×3のスマホを放り込む。
そして、部屋を飛び出し、表に止まっていた車に乗り込んだ
それと同時に俺は手に持っていたプライベート用スマホで琥珀へかけた
pururu--カチャ
いつも通り1コールで電話が通じる
『…もしもし?』
向日葵「琥珀、お前は今倉庫だな?」
『昨日向日葵が言ったんだろ??
ずっと倉庫にいるよ』
何言ってんだ?と言いたげな声だ
…やっぱりお前は知らなかったのか
向日葵「…陽向は?」
『陽向??上にいるんじゃねぇのか?』
……つまり琥珀は下で下っ端の奴らといて、陽向は上で幹部らといたと。
…外には裏口から出たのか
向日葵「…陽向が事故にあった」
『…は?事故??なんで陽向が外に!?』
向日葵「さあな。そんなん俺が知るか
…琥珀の方に志を行かせた。
それに乗って病院へ来い。覚悟はしておけ」
呆然としているのか返事は聴こえなかったが時間がないからそのままぶちぎった。
一緒に車に乗っている雷、飛鳥、運転している京も俺から殺気が出ているのがわかるのか話かけては来ない。
今はその方が都合がいいから俺も自分の作業を、続ける