クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
陽向「…ももい、ひなた?
それが俺の名前??」
声に出してみると、すーっと馴染んでいる気がした。
陽向「…君、は?
君の名前は??」
この子は俺の知っている人。
だから俺のことも知っているんだ。
向日葵「…向日葵。」
陽向「…ひまり?」
向日葵「そう。
向日葵(ヒマワリ)って書いてひまりって読む」
向日葵…
陽向「…君にぴったりだと思うよ。」
無表情なクールっぽい子だけども、何故だかそう思った。
向日葵「…ありがとう」
一瞬、ふわりと微笑んだ気がした。
驚いて目を擦るが、目の前にいるのは無表情の向日葵だ。
…気の所為、かな。
??「向日葵。」
向日葵の後ろから白衣の男が向日葵に声をかける
向日葵「…あぁ、」
向日葵は頷いて、一歩後ろに下がる。
陽向「…誰?俺の担当医とか??」
良くわからないから適当に言ってみる
すると、男は苦笑いして、こう言った
??「担当医、ではないけどこの病院の医師だ。名前は直樹だ」
…担当医じゃないのにここにいるのか?
陽向「…直樹、は、俺のこと知っているの?」
何故だかそんな感じがした
直樹「…まぁ、知ってるよ。
それより、どこか痛いか?」
曖昧に答え、はぐらかされたが医師だから一応質問には答える