クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
陽向「…まぁ、身体中痛いけど。
てか、俺はどうして病院に?」
体全体を打っているのか全身が痛いが、一番気になるのは右腕と右足のギブスと左足の包帯。
さっき、左足を少し動かして見たが激痛が走った
これ、かなりの重傷だろ?
向日葵「…陽向は今日、いやもう昨日か。事故に遭ったんだ」
陽向「事故?それ、俺が記憶ないのと関係あるのか??」
俺は怪我も確かに気になるが、知識はあって記憶…思い出などが全く思い出せない方が気になるんだけど。
向日葵「…事故で頭を強く打ったからかもって話だ。」
…かも?話?
陽向「…向日葵はどう思っているの?」
向日葵「…え?」
陽向「かも、とか話、とかじゃなくて向日葵はほんとにそう思っているの?」
向日葵「…思ってない」
「「「「!!??」」」」
…やっぱり。
俺は向日葵がそういったことに何故だか嬉しく思った
陽向「じゃあ、どう思ってる?」
向日葵「…事故の前、陽向に何かあったんだと思う。」
陽向「どうして?」
向日葵「……俺が行くまで中で待ってろって言ったのに、誰にも言わず黙って外に出たから。
いつもなら何か一言言うし、まずそんなことはしない」
陽向「……そう。多分正解だと思うよ」
直樹「!?なんでそんなこと…」
だってさ…
陽向「俺、頭強打したんだろ?
でも、別に頭そんな痛くねぇよ。言うなら足の方が痛いし。
だから向日葵の言っていることが正しいと思う
まあ記憶ないし、なんで向日葵に逆らって外に出たのかはわからないけどさ。」