ユルコイ
ショケン。
-



二年前の朝

憂鬱な気分になるような雨だった。



「いつまで降るの...」



やっと見慣れた1-Aの教室。

窓際の席から私はただ雨が打ち付ける
窓から外を眺めていた。



机に残る昨日の落書きに
てるてる坊主がある。



「...私が描いたものじゃ、効き目無いか」



割れかけのボロボロの消しゴムで
乱暴にてるてる坊主を消した。





未だ時間は7:32

体育館は薄く光りを放ち
運動部は朝練を汗を流して頑張っている。


暗い教室にはまだ私しか居ない。
当分一人だ。






そう思った時、



- ガラガラッ





教室のドアが開いた。



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