黒と白なんて断然黒に決まってるでしょ?
おちる
20年に一度、神の子が産まれるという言い伝えがあった

それは誰からも愛され、求められる

全てを生み出し、破壊する力

全てを知り、未来を見出す

人間も人外も、神の子の存在を欲っした

なぜなら、その圧倒的なる力と、知力をもち

全てを統べる存在だからだ

全てを統べる、つまりはこの世界を自由に、好きに出来るということ

ならば手にしてしまえばいい

人間と人外はそう考えた

当然、争いは起き、国は滅び、派を作り、全てが分裂してしまった

神の子の存在を守るもの

神の子の存在を使おうとするもの

神の子の存在を恐れ、拒絶するもの

どの派にも付かないもの

人外と手を組むものもいれば、奴隷のように扱うものも

乱れたこの世界で産まれる神の子は、きっと悲しい結末を背負うのであろう

先代の神の子は次なる神の子へ、ある一つの贈り物をした
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