たった一つの約束さえない恋
アニメやゲームの話題で何時間も盛り上がれるような、子どもっぽい私とは大違い。
彼が好きな女の子はおしとやかで、凛とした雰囲気も兼ね備えている。
だから、男子は皆、彼女を“女”として意識する。
どちらかといえば私と盛り上がれる彼が手を伸ばせる程、簡単な恋じゃない。
それでも彼はあの子を“好き”だと言う。
どうせ無理なのに。
叶いっこない恋なのに。
それでもあの子をひたすら想い続ける彼をいつからか目で追うようになった。