たった一つの約束さえない恋
『佐藤さんも満更じゃない様子だし…。
こりゃぁ…時間の問題かぁ?』
その言葉にひどく胸が痛んで…。
そして、気付く-…
私はいつの間にか彼を好きになっていたと。
時既に遅し。
気付いた、でもそれは叶いっこない恋。
たまたま廊下ですれ違った時。
『告白…とか考えてんの?』
そう、聞いた。
『するよ』
たった三文字。
でもいつになく真面目な顔をして言うもんだから、その三文字は真剣な想いだと知る。