本当の答え
 そう言って私はすぐに席につくことにした。
 そう考えると、どうにも引っ掛かるのだ。
 誰かが操作している。そんな気さえする。誰かが私たちをはめようとしているように感じた。
 もしも。もしも明日、地球が崩壊したとするならば、皆は最期の一日をどう過ごすのだろうか。
 大切な人と過ごすか。最期の一日を謳歌するのか。最期など関係なく今まで通り、当たり前のようにすごし、当たり前のように死んでいくのか。
 もしも。もしも明日、大切な人が死んでしまったとしたら、残された人は何を思って生きていくのだろうか。
 これからのこと。自分のこと。新しい友達を作ること。
 人と言うのは単純で、きっとすぐに忘れるだろう。
 私にとっての大切な人。
 彼氏の見目翔汰や一美ちゃん。それなりに長い付き合いの堺友花や、斎藤和樹の四人くらいしか私にはいないのだろう。
 その四人は、私なんかが死んだら笑ってくれるのだろうか。
 分からない。分かれない。分かりたくもない。
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