本当の答え
 ゙落ち着いてられるがとか言っていた和樹の口調は、実に落ち着いていた。
 あくまでも口調だけで、てを見ればとても震えていていた。それだけで、恐ろしく思っているのだとわかった。
『心配してくれて…ありがとう』
 私はそれだけ言って、立ち上がる。
 自分の席にいき、中身を全てだした。
 そして、空になった机を廊下があった場所に運ぶ。
 ずりっずりっ…と言う音に皆気が付き、不思議そうな顔をして私を見ていた。
 なるべく気にしないようにし、机を廊下の黒い渦の中に押し入れた。
『なっ!?』
 周りの人は、唖然としてみていた。
『そんな顔で見ないでよ…ちゃんと中身は出したし…
 ただ、この黒い渦が果てしないものなのか試したかっただけよ…机が床に当たった音がしないことから…多分…』
『多分なんだよ!?早く言えよ!』
『…………うるさい
 徳哉くん。静かにしてくれると嬉しいな…
 この黒い渦…うーん【black a mist 】はきっと、どこまでも果てしなく続いているものだと思う』
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