アタシはイレモノ
☆☆☆
分かれ道まできて栞理を見送ると、あたしは方向転換んして家の方へ歩き出した。
気の強そうな栞理が警察を前にあんなに緊張するなんて思わなかった。
どちらかと言えばあたしの方が喋っていたし、人は見かけによらないものだ。
そんな事を思いながら家の前まで来ると、背の高い人影が見えてあたしは立ち止まった。
その人は黒いTシャツを着ていたから一瞬警察の人がまた来たのかと思ったけれど、違った。
近づくと後ろ姿だけでも誰が立っているのかわかり、あたしの心臓はドクンッと大きく跳ねた。
それと同時に疑問が浮かぶ。
どうしてあたしの家の前にいるんだろう?
家を教えたことはないし、住所などを聞かれた覚えもない。
あたしはそっとその人物に近づき、声をかけた。
「こんなところで何をしているの? 川上君」
そう言うと、川上君が驚いた様子で振り向いた。
分かれ道まできて栞理を見送ると、あたしは方向転換んして家の方へ歩き出した。
気の強そうな栞理が警察を前にあんなに緊張するなんて思わなかった。
どちらかと言えばあたしの方が喋っていたし、人は見かけによらないものだ。
そんな事を思いながら家の前まで来ると、背の高い人影が見えてあたしは立ち止まった。
その人は黒いTシャツを着ていたから一瞬警察の人がまた来たのかと思ったけれど、違った。
近づくと後ろ姿だけでも誰が立っているのかわかり、あたしの心臓はドクンッと大きく跳ねた。
それと同時に疑問が浮かぶ。
どうしてあたしの家の前にいるんだろう?
家を教えたことはないし、住所などを聞かれた覚えもない。
あたしはそっとその人物に近づき、声をかけた。
「こんなところで何をしているの? 川上君」
そう言うと、川上君が驚いた様子で振り向いた。