アタシはイレモノ
「ど……どんな子が好きなの?」
声が少し震えていたかもしれない。
これを聞いてしまえば、川上君の視界の中に自分がいるかいないのか、わかってしまう。
「俺は……」
自分で聞いておいて耳を塞ぎたい衝動に駆られる。
しかし、そうする前にあたしの鼓膜を川上君の声が揺らした。
「高畑亜耶ちゃんが、好きなんだ」
それはごく自然に耳に入ってきて、あたしの心の中にも入ってきた。
あたしはスッと顔を上げて川上君を見た。
川上君は照れるでもなく、怒るでもなく、いつもの穏やかな表情をしていた。
その表情を見た瞬間、川上君が亜耶を好きだと言う事実があたしの胸にストンッと落ちて来た。
それはテトリスのパーツが綺麗にはまり、画面上からパッと消えて行った時の感覚とよく似ていた。
川上君は亜耶が好き。
それがすんなりと受け入れられるのがわかる。
声が少し震えていたかもしれない。
これを聞いてしまえば、川上君の視界の中に自分がいるかいないのか、わかってしまう。
「俺は……」
自分で聞いておいて耳を塞ぎたい衝動に駆られる。
しかし、そうする前にあたしの鼓膜を川上君の声が揺らした。
「高畑亜耶ちゃんが、好きなんだ」
それはごく自然に耳に入ってきて、あたしの心の中にも入ってきた。
あたしはスッと顔を上げて川上君を見た。
川上君は照れるでもなく、怒るでもなく、いつもの穏やかな表情をしていた。
その表情を見た瞬間、川上君が亜耶を好きだと言う事実があたしの胸にストンッと落ちて来た。
それはテトリスのパーツが綺麗にはまり、画面上からパッと消えて行った時の感覚とよく似ていた。
川上君は亜耶が好き。
それがすんなりと受け入れられるのがわかる。