アタシはイレモノ
「2人とも、放課後に時間を取らせちゃってごめんね?」
申し訳なさそうに眉を下げて言う川上君に、あたしは「全然大丈夫だよ!」と、大きな声で返事をした。
「あたしたち部活もしてなくて、どうせ暇だもんね」
亜耶がクスクスと笑いながら言う。
きっと、あたしが興奮しているのが面白いのだろう。
亜耶に笑われて少し恥ずかしくなりながらも、あたしたちは歩き出した。
川上君はカッコいいけれど接しやすい雰囲気で、歩いている間もずっとおしゃべりをしていた。
「川上君はどこから引っ越してきたの?」
あたしがそう聞くと、川上君は遠くの県の名前を言った。
聞いた事はあるけれど一度も行ったことのない場所だ。
「そこは、どんな街だったの?」
そう聞くと、川上君は出身地のいい所を沢山教えてくれた。
水が綺麗で6月頃にはホタルが見れて、山道では時々野生のシカが出てくるのそうだ。
あたしは目をまるくしながらその話を聞いた。
気が付けば川上君とおしゃべりばかりしていて、ほとんど校内案内がほとんどできていない。
申し訳なさそうに眉を下げて言う川上君に、あたしは「全然大丈夫だよ!」と、大きな声で返事をした。
「あたしたち部活もしてなくて、どうせ暇だもんね」
亜耶がクスクスと笑いながら言う。
きっと、あたしが興奮しているのが面白いのだろう。
亜耶に笑われて少し恥ずかしくなりながらも、あたしたちは歩き出した。
川上君はカッコいいけれど接しやすい雰囲気で、歩いている間もずっとおしゃべりをしていた。
「川上君はどこから引っ越してきたの?」
あたしがそう聞くと、川上君は遠くの県の名前を言った。
聞いた事はあるけれど一度も行ったことのない場所だ。
「そこは、どんな街だったの?」
そう聞くと、川上君は出身地のいい所を沢山教えてくれた。
水が綺麗で6月頃にはホタルが見れて、山道では時々野生のシカが出てくるのそうだ。
あたしは目をまるくしながらその話を聞いた。
気が付けば川上君とおしゃべりばかりしていて、ほとんど校内案内がほとんどできていない。