アタシはイレモノ
それはそれで嬉しいのだけれど……亜耶の用事ってなんだろう?


さっきまではそんな事一言も言っていなかったのに……。


そう思って気にしていると、見知らぬ男が3人近づいて来た。


1人は金髪で口にピアスを付けている。


1人は黒髪の短髪で、半そでの腕からドクロのタトゥが見えている。


そして最後の1人はボディービルダーのように筋肉がついていて、体も大きい。


彼らの容姿にあたしはたじろき、思わず後ずさりをしていた。


「あの人たちが話があるんだって」


亜耶がそう言い、彼ら3人を指差す。


あたしは目を見開いて亜耶を見た。


あの人たちって、あの人たちのことだよね!?


誰がどう見ても壊そうで、付いて行けばなにか被害にでもあってしまいそうな人たちだ。


「あ、亜耶の知り合い?」


「ううん。さっき買い物してたら声をかけられたの。『遊ばない?』って」
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