アタシはイレモノ
公園内に設置されているチャイムが鳴り始めて、5時を知らせてた。
「リリ、そろそろ家に戻ろうか」
家ではお母さんが夕飯の支度を始めている頃だ。
その間にお風呂掃除をするのがあたしの役目。
リリもこのチャイムが鳴り始めると自然と足を家の方へと向けるのだけれど……今日は、違った。
リリがあたしの言葉に反発するように強い力で歩き始めたのだ。
「ちょっと、リリ!?」
驚いて思わずリードを離してしまうあたし。
するとリリはパッと走り出したのだ。
「リリ、待って!!」
あたしは慌ててリリを追いかける。
普段はおとなしく言う事を聞くのに、今日はなんだか様子がおかしい。
走り出したリリは草むら辺りで立ち止まり、しきりに吠え始めたのだ。
「リリ、そろそろ家に戻ろうか」
家ではお母さんが夕飯の支度を始めている頃だ。
その間にお風呂掃除をするのがあたしの役目。
リリもこのチャイムが鳴り始めると自然と足を家の方へと向けるのだけれど……今日は、違った。
リリがあたしの言葉に反発するように強い力で歩き始めたのだ。
「ちょっと、リリ!?」
驚いて思わずリードを離してしまうあたし。
するとリリはパッと走り出したのだ。
「リリ、待って!!」
あたしは慌ててリリを追いかける。
普段はおとなしく言う事を聞くのに、今日はなんだか様子がおかしい。
走り出したリリは草むら辺りで立ち止まり、しきりに吠え始めたのだ。