アタシはイレモノ
母親がリビングから出た途端栞理は「ふぅ」と、息をはきだした。
「すごい演技力だね」
あたしは思わずそう言う。
「まだまだだよ」
栞理の答えに、あたしは一瞬首を傾げた。
鏡を確認している栞理を見て思う。
栞理は本当に女優を目指しているのかもしれない。
栞理がカバンに鏡をしまったタイミングで母親がリビングへと戻って来た。
手には黒くて薄い、最新型のノートパソコンがある。
「友達関係のアドレスはこの中に入っているはずよ」
「ありがとうございます」
あたしは頭を下げて、パソコンを立ち上げた。
その間に母親から聞いた話だと、スマホは先輩が持ったままだけれど、なぜだか位置情報がわからないのだという。
電波が届いている様子もないので、もしかしたらもう壊されている可能性がありそうだ。
「すごい演技力だね」
あたしは思わずそう言う。
「まだまだだよ」
栞理の答えに、あたしは一瞬首を傾げた。
鏡を確認している栞理を見て思う。
栞理は本当に女優を目指しているのかもしれない。
栞理がカバンに鏡をしまったタイミングで母親がリビングへと戻って来た。
手には黒くて薄い、最新型のノートパソコンがある。
「友達関係のアドレスはこの中に入っているはずよ」
「ありがとうございます」
あたしは頭を下げて、パソコンを立ち上げた。
その間に母親から聞いた話だと、スマホは先輩が持ったままだけれど、なぜだか位置情報がわからないのだという。
電波が届いている様子もないので、もしかしたらもう壊されている可能性がありそうだ。