アタシはイレモノ
☆☆☆
休日の公園だというのに、子供たちの姿はまばらだった。
最近は大声やボール遊びを禁止している公園が多いから、家庭内でゲームをして遊ぶ子が増えているらしい。
今日はそれが好都合だった。
あたしと栞理は日よけの屋根がある木製のベンチに座り、同じ木製のテーブルに栞理がファイルを置いた。
可愛いキャラクターの書かれているファイルには数十枚の紙が挟まっている。
「見ていい?」
「もちろん。そのためにもってきたんだから」
栞理にそう言われ、あたしはファイルを手に取った。
思っていた以上に分厚い。
「先に聞いておくけど、このファイルに書かれている事は亜耶に告白した後、行方が分からなくなった人たちのリストだよね?」
「当たり前でしょ?」
栞理は呆れたようにそう言った。
「間違いとかは、ないんだよね?」
「あたしは顔が広いけど、それで全部ってわけじゃないと思うよ?」
休日の公園だというのに、子供たちの姿はまばらだった。
最近は大声やボール遊びを禁止している公園が多いから、家庭内でゲームをして遊ぶ子が増えているらしい。
今日はそれが好都合だった。
あたしと栞理は日よけの屋根がある木製のベンチに座り、同じ木製のテーブルに栞理がファイルを置いた。
可愛いキャラクターの書かれているファイルには数十枚の紙が挟まっている。
「見ていい?」
「もちろん。そのためにもってきたんだから」
栞理にそう言われ、あたしはファイルを手に取った。
思っていた以上に分厚い。
「先に聞いておくけど、このファイルに書かれている事は亜耶に告白した後、行方が分からなくなった人たちのリストだよね?」
「当たり前でしょ?」
栞理は呆れたようにそう言った。
「間違いとかは、ないんだよね?」
「あたしは顔が広いけど、それで全部ってわけじゃないと思うよ?」