アタシはイレモノ
公園内に入り、あたしはチラリと草むらの方へと視線をやった。
昨日はこの辺にヘビがいたけれど今日は大丈夫そうでホッと胸をなで下ろした。
リリも今日は走りだしたりはしない。
木陰を歩いていると小さな子供が数人駆けっこをして遊んでいるのが見えた。
その後方には母親らしき人が迎えに来た姿がある。
もうすぐ5時のチャイムが鳴る時間だ。
その、瞬間。
クチャ……。
微かに聞こえた粗食音。
リリにも聞こえたのか、立ち止まって様子をうかがっているように見える。
クチャ……クチャ……。
ゾゾゾッと背筋に寒気が走り、リリが吠える。
その場から動けないあたしをリリが引っ張るようにして歩き出す。
またヘビだろうか?
でもなんだかすごく嫌な予感がする。
ヘビなんかじゃない、何か得体のしれないものがそこにいるような気がする。
次の瞬間、持っていたリードが手をすり抜けてリリが走りだした。
「リリ!!」
あたしは慌ててリリの後を追ったのだった。
昨日はこの辺にヘビがいたけれど今日は大丈夫そうでホッと胸をなで下ろした。
リリも今日は走りだしたりはしない。
木陰を歩いていると小さな子供が数人駆けっこをして遊んでいるのが見えた。
その後方には母親らしき人が迎えに来た姿がある。
もうすぐ5時のチャイムが鳴る時間だ。
その、瞬間。
クチャ……。
微かに聞こえた粗食音。
リリにも聞こえたのか、立ち止まって様子をうかがっているように見える。
クチャ……クチャ……。
ゾゾゾッと背筋に寒気が走り、リリが吠える。
その場から動けないあたしをリリが引っ張るようにして歩き出す。
またヘビだろうか?
でもなんだかすごく嫌な予感がする。
ヘビなんかじゃない、何か得体のしれないものがそこにいるような気がする。
次の瞬間、持っていたリードが手をすり抜けてリリが走りだした。
「リリ!!」
あたしは慌ててリリの後を追ったのだった。