アタシはイレモノ
「イレモノはね、1人で生きて行く事になるの。ヘビを守り、ヘビに食べさせるだけの存在になるの」
「亜耶……」
亜耶の綺麗だった髪の毛をヘビが食いちぎった。
「なかなか食事ができない時は、ヘビが自分の大切な人を食べてしまうかもしれない。
だから、家族と一緒にはいられないの。あたしは子供の頃からずっと廃墟同然になった建物の中でテレビばかり見ていたの。たった1人でね」
亜耶の声が徐々にかすれて、小さくなって行く。
「亜耶!!」
あたしは亜耶にすがりついた。
泣きじゃくり、死なないでと懇願する。
亜耶はあたしの親友だ。
あたしは亜耶のすべてを知っている。
他人には絶対に言えない秘密を知っている。
それでも、あたしは亜耶を失いたくなかった。
「でも、菜月ならきっと学校での友達が沢山……」
そこで、亜耶の言葉は切れた。
顔を上げるとヘビが亜耶の首にかみついていて、その牙が引き抜かれた瞬間、血しぶきを浴びた……。
「亜耶……」
亜耶の綺麗だった髪の毛をヘビが食いちぎった。
「なかなか食事ができない時は、ヘビが自分の大切な人を食べてしまうかもしれない。
だから、家族と一緒にはいられないの。あたしは子供の頃からずっと廃墟同然になった建物の中でテレビばかり見ていたの。たった1人でね」
亜耶の声が徐々にかすれて、小さくなって行く。
「亜耶!!」
あたしは亜耶にすがりついた。
泣きじゃくり、死なないでと懇願する。
亜耶はあたしの親友だ。
あたしは亜耶のすべてを知っている。
他人には絶対に言えない秘密を知っている。
それでも、あたしは亜耶を失いたくなかった。
「でも、菜月ならきっと学校での友達が沢山……」
そこで、亜耶の言葉は切れた。
顔を上げるとヘビが亜耶の首にかみついていて、その牙が引き抜かれた瞬間、血しぶきを浴びた……。