アタシはイレモノ
その時だった。
ヘビが消えた草むらの奥からガサガサという物音が聞こえて来たのだ。
それは大きな音で、ヘビが動いた程度で出る音じゃない。
途端に、リリが激しく吠え始めた。
草むらの向こうにいる何かに向かって威嚇しているように。
もしかしたら大きな動物がいるのかもしれない。
ちゃんと整備されている公園だけれど、飼われていたワニが逃げてこの公園で見つかったという話を、ついこの前聞いたばかりだった。
野生のワニじゃなかったから人が襲われることもなかったそうだけど、安心はできない。
「もう……帰ろうよ……」
リリにそう言うが、リリは激しく吠えるばかりで動こうとしない。
このままだと周囲の家に迷惑にもなってしまう。
ヘビが消えた草むらの奥からガサガサという物音が聞こえて来たのだ。
それは大きな音で、ヘビが動いた程度で出る音じゃない。
途端に、リリが激しく吠え始めた。
草むらの向こうにいる何かに向かって威嚇しているように。
もしかしたら大きな動物がいるのかもしれない。
ちゃんと整備されている公園だけれど、飼われていたワニが逃げてこの公園で見つかったという話を、ついこの前聞いたばかりだった。
野生のワニじゃなかったから人が襲われることもなかったそうだけど、安心はできない。
「もう……帰ろうよ……」
リリにそう言うが、リリは激しく吠えるばかりで動こうとしない。
このままだと周囲の家に迷惑にもなってしまう。