アタシはイレモノ
☆☆☆
それからあたしたちは教室を出て、体育館へと向かった。
昨日も今日も体育の授業がなくて、川上君はまだ体育館へ行った事がないのだ。
一階の廊下を渡り、扇形をした大きな体育館のドアを開ける。
体育館のドアは体重をかけなければ開かないくらい重たいけれど、川上君は片手で軽々と開けてしまった。
体育館の中では体育部活の生徒たちが掃除をしていて、床がピカピカに輝き始めている所だった。
ドアの真正面には大きなステージもある。
「立派な体育館だね」
「うん。時々何千人っていう卒業生たちを呼んで、ここで同窓会をしているらしいよ」
あたしはウラシマから聞いたことのある話を、そのまま川上君に話した。
「へぇ。じゃぁ俺たちもいつかここで同窓会をするんだね」
川上君はそう言って微笑む。
その言葉にドキッとしてしまうあたし。
いつかあたしたちは卒業して、そしてまたここで再会する。
そんな遠い未来の事がすぐそばにある様な気がした。
「さぁ、次は更衣室だよ。体育館の場所がわかっても、更衣室を知らないと着替えられないからね」
亜耶がそう言い、あたしたちは体育館を後にしたのだった。
それからあたしたちは教室を出て、体育館へと向かった。
昨日も今日も体育の授業がなくて、川上君はまだ体育館へ行った事がないのだ。
一階の廊下を渡り、扇形をした大きな体育館のドアを開ける。
体育館のドアは体重をかけなければ開かないくらい重たいけれど、川上君は片手で軽々と開けてしまった。
体育館の中では体育部活の生徒たちが掃除をしていて、床がピカピカに輝き始めている所だった。
ドアの真正面には大きなステージもある。
「立派な体育館だね」
「うん。時々何千人っていう卒業生たちを呼んで、ここで同窓会をしているらしいよ」
あたしはウラシマから聞いたことのある話を、そのまま川上君に話した。
「へぇ。じゃぁ俺たちもいつかここで同窓会をするんだね」
川上君はそう言って微笑む。
その言葉にドキッとしてしまうあたし。
いつかあたしたちは卒業して、そしてまたここで再会する。
そんな遠い未来の事がすぐそばにある様な気がした。
「さぁ、次は更衣室だよ。体育館の場所がわかっても、更衣室を知らないと着替えられないからね」
亜耶がそう言い、あたしたちは体育館を後にしたのだった。