青い蝶
~yousuke side~


―――・・・つきっきりで看病してくれたのか・・

髪、下ろしてる・・
そのせいか、一瞬気づかなかった



「美里…風引くよ?」



起きるように少し強く美里の体をゆすった。

美里は「うぅっ」と、小さく唸り、眠たそうな目をこすりながら。

ゆっくり俺を見上げた




「――――良かった・・・・・」



こちらを見た途端、一気に表情が緩んで安心した顔になった。

しかし、よく見ると美里の手は小刻みに震えている。

素直に吐き出してくれてもいいものを・・・



「・・・ごめん」

―――思い出させてしまったのかもしれないな・・・。

〝あの事件〟を・・・。

ゆっくりと今までの自分の軽率な行動を思い出してきて、

今更、自分の迂闊な行動に後悔してる自分が居た。





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