青い蝶
「うっわぁー、キレー・・・」
…え? もう始まってる?
…コホンッ!
こんにちは。
弓道・音楽部所属、高校二年生の
雲海 美里です。
―――もう、この高校に入ってはや、一年がたったなんて・・・
そうやって、私はここで。
”深く”思い出に浸っています。
ここ、重要ですぞ!
「雲海」
そういうわけで、後ろで私を呼ぶ男子の声も聞こえてないわけで…
…あっ!
ちなみに<雲海・うんかい>と読みます。
「ウーンカーイさぁ~ん」
めげずに男の子が私の後ろから呼びかける
二回も呼んでいるのに、私はま~だ気づかないわけでして…。
―――こりゃー何やっても、気づかないな・・・しゃーない。
彼は諦めて最後の手段を選んだそうです。
これがはた迷惑な方法でして…
彼は思いっきり腹いっぱい息を吸い、そして・・・・―――