青い蝶


「美里ッ!!!」


彼は口元を両手で囲んで、

美里によく聞こえるように大声叫んだ




「はッ、はぃぃぃぃーー!!」



名を呼ばれた本人は驚きのあまり飛び上る。



―――なにごと!?



恐る恐る声が下方向へゆっくり振り返った、

そしてすぐ安堵の息をつく。










「なっ、なぁ~んだ…陽介かぁ。びっくりさせないでよ」
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