青い蝶
~misato side~



私は森の中を必死に走っていた
ここは木々ばかりで左右どちらを見ても大木しか立ってなかった



「いた!」


奥のほう目を向けると野次馬・・・じゃなくて。
”野次狼”がわんや。わんや。と居た



「そこにいるなら助ければいいのに・・・」


野次狼はうろたえてはいたが、動こうとする気は無さそう
私は器用に木の上の少し太い幹に乗った。
例えるならサルだな!



「なに・・・? あれ・・」



見たものに驚きを隠せなかった。

出血はしてないが痣だらけの男の人が野次狼の手前で倒れていて
その奥にはビルの三階建て位のある高さの大蛇が牙を向け、威嚇をしていた


「だから誰でも動かないのか?・・・ いや、でも何か違う・・・」


しかしそんなことを考えてる場合ではない。
< 60 / 300 >

この作品をシェア

pagetop