青い蝶
美里は背中に背負っている矢を一本取り。
ゆっくり弓を引き、狙いを大蛇のすぐ手前の地面に定めた
当ててしまえば余計刺激してしまうかもしれないので、
あえて地面に狙いを定めたのである
弓を構えるその途端、凍えそうな冷たい風が森に
ガサガサと音を立てて吹き荒れ、髪がなびく。
「・・・」
私は息を呑んだ。冷や汗が頬につたる。
体全身に伝わる冷たい風が、美里の緊張を煽った。
風の所為で標準がずれ、関係ない人にまで当ててしまうかも知れない・・・
―――お願い。当たらないで・・・!
私はそう願い ”会”をした
・・矢は大蛇の首スレスレをとび、なんとか地面に当たった
そして・・・――――