MOON ~in the far distant future~
花火にテンションが上がる葉月。

「わぁぁ♡星弥くん見て見て~♡」


「あんまり振り回すなよ!笑」



花火数本が終わり一瞬空気が
静かになった。

「まだまだいっぱいあるね♡」


そう言いながらシャボン玉
をフーっと飛ばす葉月。

「夜だからあんまり見えないと
思ったけど、月の光でキレイに見える♡」


「本当だ…
てかさ、子どもみたいだなお前!笑」


「星弥くんもやってみ♡
あっ!見て見て♡月にうさぎさんがいるよ♡」





「なんかさ……」


急に真剣になった星弥。
葉月はシャボン玉をいったん止め
不思議そうに星弥を見つめた。



「なんかさ……なんか……
お前と一緒の時間とか
お前の言葉とか…
初めてじゃないような…
なんて言うのかなぁ。
ずっと前から知ってるようなさ…
言葉じゃ表現出来ねぇ…けど…」


頭を抱える星弥の肩に
葉月がもたれかかる。
そして、優しく言った。


「わかるよ…その感じ。
わたしも感じる時ある…
ずっとずっと前から知ってたような…
安らぎって言うとちょっと違う…
でも深い部分で繋がっていたみたいな……
なんて言うんだろうね…
星弥くんを知ったあの日から
初めて逢った気がしない。
って思ってた♡」


「本当に?お前も思ってた?」


「うん♡不思議な感じだよね…
あっ!わかったぁぁ~♡」
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