私を思って
次の日


あゆむくんが東京へ出発する時間を聞いていなかったからもしかしたら今ならまだ見送れるかと思い、病院へ来てみた




コンコン



ガラガラ




「あゆむくんは?」


そのにいたのは、丸いパイプ椅子に座るかけるただ一人だった



「もう出発したよ」



遅かったのか…



「か、かける!夏休みの間、私の相手してくれる?」



かけるがいいと言うはずがない





「…いいよ」




えええええ!

いいんかーい!





「毎日、いいの?」



「しょーがねーな」




くしゃりと笑うこの笑顔




「じゃあ、運動したい!今から!」



ダメかな…



「行くぞ」




「うん!」
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