私を思って
病院を出て、かけるが自転車の荷台へ乗せてくれた



「しっかりつかまっとけよ」


え、え、ど、どこに!?



おどおどしているとかけるは私の手を掴み、自分のお腹へ回した


ギュッ



思わず手に力が入る





それから、何も話さないまま目的地へついた



そこは、バッティングセンターやバスケットコート、テニスコート、ダーツなど他にもたくさんの競技場が設けられている、今の私にはうってつけの場所だった




「かける、なにする?」


「んー、バスケかな」


そーこなくっちゃ


私は、小学校からミニバスに入っており、中学校ではバスケ部の部長を努めた


ちょっと自慢////




かけるなんて、ちょろい…









…と思ってたのに




あいつから一本も取れない




息も上がり、ぜえぜえ言っているこっちに対して、かけるは汗一つかいてない




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