私を思って
「お母さん!いってくるね!」


「帰るときにはメールか電話するのよ!それと、気をつけてね!」


「はーい!」



下駄を履き、玄関を出るとかけるが自転車にまたがり携帯をかまっていた



私がかけるに向かって歩き出すと、下駄の音でようやく私に気がついた


「よっ」

「よ、よっ!」

「かける、甚平にしたの??」


「なんか、母さんが彼女と祭に行くって勘違いして買ってきた」


耳まで真っ赤にしてそう言った


「かける、とっても似合ってるよ!でも、自転車には似合わないかな」


私が笑いながら言うと、真っ赤にした顔で

「うるせーよ!」

と怒った



「いいから、行くぞ」


自転車を門の中に入れ、二人で歩いてお祭りの会場へ向かった

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