ずっと君を見ていた……
私もそっと小指をからめる。


海人の指は、ゴツゴツしていて、とっても男らしかった。


「指切りげんまん、ウソついたら針千本の~ます、指きった!!」


2人で歌いながら、指切りをする。


気づけばもう家の前に来ていた。


「じゃあ明日ね。」


私が言うと。


突然私は海人に抱きしめられた。


ビックリしすぎて、カバンを落としてしまった。


「か……かい……と?」


「澪、明日は絶対に頑張るから。俺に力くれな?」


もういちどギュッと抱きしめられてから。
海人が「明日な」と言って隣に入っていった。


私はしばらくそのまま動けずにいた……。
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