ずっと君を見ていた……
「だからって、いつまでも引きずってたら、前にすすめねぇじゃん!!このままズルズル卒業までいく気かよ……」


海人が心をえぐる言葉をはきやがった。


「お前はいいよ?両想いだったしさぁ……」


なおもグズグズ言う俺に、ズバリ海人が言った。


「俺は、もう幼なじみを壊したくて、甲子園出場のあの場で言ったんだよ。断られたって、自分自身スッキリするだろうし……。」


海人……お前……。


「なんてカッコイイんだ、お前は!!」
ガバッと抱きつくと。


女共の悲鳴と、男共の笑い声と、海人の悲鳴が教室に響きわたった……。
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