幸せなハッピーエンド。
end
優愛が寝て、海斗も寝た。
時も数刻程たった今。
むくりと起き上がる身体。
ふらふらと台所に向かって歩いていく。
手にしたものは鋭く光る鋭利な包丁。
戻ってくると、眠っている相手を優しく見つめながら首筋にそっと当てた。
「……愛してるよ…
今までも……これからも。」
甘く、優しく呟いて
一気に引く。
鈍い音と共に、血が勢いよく飛び出す。
その血を恍惚と浴びながら次第に冷たくなっていく手を握って。
「地獄で会おうね?」
そういって笑うと、
キスをして
自分の首筋に包丁を当てた……―――