好きなことに理由なんてない
席替え
6月は、旧暦では水無月と言うらしい。
こんなに雨が降るのに、なぜ水の無い月と書くのか……不思議で仕方ない。
私、山本京香は中学3年生。
そして今日は、中3になって初めての席替え。
「あーもう、せっかく名簿だから香ちゃんの隣だったのに……」
「仕方ない仕方ない、女子席になれば隣になれるって」
私のクラスは、女子22人男子17人と女子が多め。
だから、女子と隣になれる可能性は一応あるにはあるのだ。
「くじの準備ができたので、こちらの列から順に引きにきてください!」
学級委員がそう呼びかけたので、私は仕方なく引きに行く。
「えーと、私は……12、か」
番号を見た瞬間ガッカリする。
12番は女子席ではない。
あーあ、終わったな……。
取り敢えず黒板の12番のところに名前を書く。
隣の人は、まだ名前を書いていないようだ。
「あ、京香ー私たち席斜め!」
「ほんと!? よっしゃー!」
香ちゃんと斜めの席のようだ。
斜めならば班なども同じになるため、かなりうれしい。
「移動してくださーい」
しまった、まだ隣が誰なのか見ない内に移動になっちゃった。
私の席は前の席から斜めにズレるだけなので楽。
隣の人が来るのを待ってると……
「あ、隣山本さん? よろしく」
「光か……」
どうやら隣は豊岡光。
かなりモテる。
話してると結構良い奴だし、まあ楽しそう。
こんなに雨が降るのに、なぜ水の無い月と書くのか……不思議で仕方ない。
私、山本京香は中学3年生。
そして今日は、中3になって初めての席替え。
「あーもう、せっかく名簿だから香ちゃんの隣だったのに……」
「仕方ない仕方ない、女子席になれば隣になれるって」
私のクラスは、女子22人男子17人と女子が多め。
だから、女子と隣になれる可能性は一応あるにはあるのだ。
「くじの準備ができたので、こちらの列から順に引きにきてください!」
学級委員がそう呼びかけたので、私は仕方なく引きに行く。
「えーと、私は……12、か」
番号を見た瞬間ガッカリする。
12番は女子席ではない。
あーあ、終わったな……。
取り敢えず黒板の12番のところに名前を書く。
隣の人は、まだ名前を書いていないようだ。
「あ、京香ー私たち席斜め!」
「ほんと!? よっしゃー!」
香ちゃんと斜めの席のようだ。
斜めならば班なども同じになるため、かなりうれしい。
「移動してくださーい」
しまった、まだ隣が誰なのか見ない内に移動になっちゃった。
私の席は前の席から斜めにズレるだけなので楽。
隣の人が来るのを待ってると……
「あ、隣山本さん? よろしく」
「光か……」
どうやら隣は豊岡光。
かなりモテる。
話してると結構良い奴だし、まあ楽しそう。