私はアイツが大っ嫌い!


「梨加…」






「…ごめんね…要…」






「いや…。梨加と一緒にいる奴はそいつだろ?」






「え…?」






そいつって、やっぱりこの男…







「違うよ!この男は…」






「この男とかあんたとか梨加ちゃん酷いな」







そう言ったのはこの男で。






「ちょっとあんたは黙って…ひゃっ!?」






何かと思ったら…また抱きつかれた!!






今度は後ろから。







「やだ!ちょっと離れて!」






「黙んないとキスするよ?」







「なっ!」






なにこいつー!!







そんな私達を見て要は







「あんまり梨加をいじめないでやって。刺激与えたらよく倒れるから」







そう言って要は切なそうに教室を出て行った。






最後に私にすれ違うとき






「またな、梨加」






って、聞こえたような気がした。



< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop