私はアイツが大っ嫌い!
と言うわけでアイツのせいで彼氏と別れたの!
普通ありえなくね!?
とにかく最低な奴だ!
それにそれだけじゃない。
アイツは…アイツは…
「またカリカリした顔してるし」
話しかけてきたのは隣の席の西野君だった。
西野君とは隣の席になってすごく仲良くなった人。
そしてアイツの愚痴友達みたいな感じ。
って、愚痴を言うのは私だけなんだけど。
そんな西野君はアイツの大友達で。
けどいつも笑って話を聞いてくれるんだ。
「アイツが気にくわないだけだし」
私は西野君に言う。
「はは」
「笑い事じゃないんだから!」
いつも笑ってばっかでー
「でもよく爽の話するよね」
「ちがうし、ムカつくだけだし」
要まで取り上げてさ。
要とは5ヶ月の長い付き合いだった。
私を好きだと言ってくれた。
私はただ…
そばにいてくれる人が欲しかった。