騎士
私とあなたの出会い…
私があなたにあったのは、今からちょうど、10年前。
私たちは、小学一年生だった。
_______________
『ねぇ、お嬢ちゃん。おじさんがお菓子おごってあげるから、一緒に車でお散歩しようよ』
私が友達と公園で遊び、帰ろうとしていたとき、タイミングを狙ったように30代後半っぽい見るからに怪しそうなおじさんに話しかけられた。
『え?お菓子買ってくれるの!?』
『うん。いくらでも、好きなだけ買ってあげるよ~』
何回も両親や祖父母に「話しかけられてもついていっちゃダメ!」とは言われていたけど、小学一年生だった私はただ単純に、[お菓子を買う]という言葉につられてしまっていた。
『だから、おじさんと一緒にきてくれないかな?』
『うん!』
そういって私は差し出されたおじさんの手を握り、一緒に歩きだす。
だけど、親たちからの嫌と思うほど言われてきた言葉を思い出し、歩みを止める。
『どうしたんだい?』
『おじさん、やっぱりいいや』
私は断ることにした。
私たちは、小学一年生だった。
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『ねぇ、お嬢ちゃん。おじさんがお菓子おごってあげるから、一緒に車でお散歩しようよ』
私が友達と公園で遊び、帰ろうとしていたとき、タイミングを狙ったように30代後半っぽい見るからに怪しそうなおじさんに話しかけられた。
『え?お菓子買ってくれるの!?』
『うん。いくらでも、好きなだけ買ってあげるよ~』
何回も両親や祖父母に「話しかけられてもついていっちゃダメ!」とは言われていたけど、小学一年生だった私はただ単純に、[お菓子を買う]という言葉につられてしまっていた。
『だから、おじさんと一緒にきてくれないかな?』
『うん!』
そういって私は差し出されたおじさんの手を握り、一緒に歩きだす。
だけど、親たちからの嫌と思うほど言われてきた言葉を思い出し、歩みを止める。
『どうしたんだい?』
『おじさん、やっぱりいいや』
私は断ることにした。