騎士
平凡な日常
「あ~、暑い~!」

「雪那、うるさい」

心底鬱陶しそうな顔で翔に言われた。

今私と翔は登校中。
私と翔が通っている高校は私たちの家からはだいたい徒歩20分。

翔は毎日ほぼ同じ時刻に迎えに来てくれる。
だいたい7:30。

私は腕時計を見てみる。
7:32。
まだ家をでて3分もたってない。

だけど体温がぐんぐん上がっていることを感じる。
今日は凄く暑い。
猛暑だ。
(まだ6月だよ…。)

「だって暑いじゃん!」

「暑いから黙っててほしいんだよ」

「はーい…」
そろそろ黙っとかないと翔に怒られそうだから、とにかく一旦黙ることにした。


私が黙りだして数分。



「あ!あれって…」
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