黄昏を往く君は


 そこには、私の部隊の少年たちがいた。
 今の部隊や、前の部隊や、その前の部隊や、その前の、私が初めて所属した部隊の仲間や先輩たちが。
 互いに肩を組んだり、小突きあったりして、笑っている。
 私は彼らに歩み寄ろうとする。
 でも、彼らは私を拒絶する。
 私を嘲笑いながら。
 罵倒しながら。

 ――なぜ殺した、なぜ殺した、なぜ殺した――。


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