異世界☆トリップ
「ただし条件があります

あなた様には、これから私の言ったことに従ってもらわなければなりません

もし、私の言うことを聞けない場合は、ラルカ様が目覚めることはありません」

男は迷うことなく、

「どんなことでもするさ

ラルカともう一度話すことができるというのなら……」

そういい、試すように魔法使いを睨み見た。

「それを聞いて安心しました」

魔法使いはそういうと大げさに腕を広げ、立ち上がった。

「では、始めに、あなた様にはラルカ様の器を探していただくことにしましょう

私は少し準備をしなければなりませんので…

それではまた、後程おうかがいいたします」

もわっと、黒い霧が魔法使いの周りを多い、魔法使いは音もなくフッと消えた。

この時、魔法使いの口元がニヤリと歪められていたことに、男が気付くことはなかった……









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